2015年11月10日 茶道体験 BUILDING LINKS WITH JAPAN


日本文化を愛する会 ロンドンお茶会 開催レポート

創立80周年記念こらぶ企画による「日本文化を愛する会」として、富士通UKロンドンオフィスにてお茶会を開催いたしました!

最初に、お茶を通じて分かる日本人の考え方、お茶の所作にどういう意味合いがあるか、などを簡単にプレゼンし、その後1名の方にボランティアでお客さんになっていただき、立流のお点前を行い、その後、皆にお菓子とお茶を味わっていただきました。

 

茶道の所作は、そのすべてが美しく、無駄のないもので、おもてなしのために出来ている、ということを説明。

また、日本人は、そのように極める努力をするが、「私たちはこんなにすばらしいものを作った!」と自ら言わずに、相手に感じてほしい、という気持ちが根底にあり、これは現在のビジネスでもいえることであることを伝えました。(ハイコンテキストの文化)

 

ボランティアでやっていただいた方は、インド系の方で、インドのお茶の文化とも似ているので、比較的なじみやすかったとのこと。別の国でやる際は、お茶の味が苦い、など、お茶そのものに興味が行く事が多かったが、今回は(会社でやったという事もあり、)皆所作の方に興味を持ってくれました。

 

最初は、黙ってお菓子をいただいたり、静かな様子が、お客さんをやっていただいた方も受講者も慣れない空気で戸惑ったようですが、お点前終了後に日本文化好きの人事の方が、その静かでリラックスした空気を楽しむのも日本の楽しさのひとつだ、という説明をしてくださり、皆納得していたようでした。

また、お茶をいただくときに、飲み口をまわすことや最初にお茶碗を温める事についても関心を持っていただき、理由を説明すると、皆「おー」と腑に落ちていたようでした。

 

着物はいつ着るのか、お茶はどんな時にやるのか、などについても質問を受け、普段は食べたことのない日本のお菓子を口にし、普段の日本文化講座とは一味違った体験を出来た、と講座主催の人事からも参加者からも、嬉しいコメントをいただくことが出来ました。

 

富士通は日本の会社ですが、他国の社員はなかなか普段、日本の文化について知る事が出来ません。たまには、このような場を通じた富士通のグローバル化も大切なのではないかと、お茶会を開催して強く感じる事が出来ました!


開催概要

開催場所:富士通UK ロンドンオフィス(LON22)ground floor room 123

参加者:UKマーケティング部門を中心に20名強

人事主催の日本ビジネス文化紹介教育” Building Links with Japan”の一環として実施。日本は、欧米とは異なる考え方を持っていて、しばしばビジネスの場でも出くわす事が多いが、その背景にある歴史的な日本人の考え方を実際の文化を通じて体験してもらうことで、理解を深めてもらった。